日本万国博覧会が大阪で開かれた1970年、船場センタービルの地下2階に喫茶店「スカーレット」は開店した。今のようにエスプレッソが知られていなかった当時、小さなカップに少しだけ入った、本場イタリアのどろっとしたコーヒーは受け入れられなかった。
「カップが小さいから値段も半額やろとか、表面の泡をわざわざスプーンでよけて飲むんやで」
先代より店を引き継いで30年。マスターの安延一郎太さんは目を細め、懐かしそうに笑う。
客の声もあり、エスプレッソを改良。通常の大きさのカップで出されるブレンドコーヒー(350円)は誕生した。
ほど良い照明に照らされて、薄く光るカウンター。緑色のスツールが10席並ぶ。内装は開店当時とほとんど変わっていない。店の入り口にある小さな看板には、グリム童話『赤ずきん』の少女のように、赤いフード付きのマントをまとった女の子のイラストと店名が入っている。懐かしさを感じさせる小さな店内に、コーヒーのこうばしい香りが広がりはじめた。
安延さんは年季の入ったエスプレッソマシンを使いコーヒーを淹れる。レバーを引き下げ、コーヒー豆に圧力をかけ、一杯づつ丁寧に抽出する。「どうぞ」と出されたコーヒーの表面は、微細な栗色の泡に薄く覆われていた。泡はほんのりと甘みを感じさせ、苦みをまろやかにする。エスプレッソほど苦くなく飲みやすいコーヒーは、飲むほどに体を芯から温め、心地よい香りに包んでくれる。
充分に間をおいて「どうですか」と声をかける安延さん。彼の淹れる船場生まれのコーヒーは、周囲から愛着をもって「船場エスプレッソ」と呼ばれる。
(キャプション)
看板の女の子は、ある有名な漫画家がデザインしたもの。ぜひ自分の目で確認していただきたい。
【ハーミーの最新記事】


雑誌「meets」などの掲載を意識して書きました。
タイトル、キャプションを中心にアドバイスがほしいです。
内容は「船場エスプレッソ」に興味を持ってもらえるかどうか、楽しんで読めるかを意識しています。
良い点、悪い点、わかりにくい箇所など批評お願いします。
タイトルは良いと思います。キャプションはちょっと長いかな。あと、本文の「ほど良い照明に〜広がりはじめた。」の部分が少し長く感じる。コーヒーが目立たなくなってしまっているような……。それと、最後の2文の繋がりが悪いように思います。
うーん、批評って難しいね。他の人はどう感じるんやろ?
自分が街ネタとかすごい苦手なんで……。第三者視点で書くのって、できない人間はほんとできないから。
うーん、欲を言うなら、文章の構成をもうちょっと整理してもいいかなと思いました。
今の文章の流れは以下になってるけど、
(30年前の船場商人のエスプレッソの感想)→ (当時の思い出話・船場エスプレッソ誕生秘話)→(現在の店の説明)→(船場エスプレッソの感想)
個人的には、一番最後の段落は、冒頭に持ってきたいですね。
(この段落の文章はすごいいいです)
>安延さんは年季の入ったエスプレッソマシンを使いコーヒーを淹れる。(中略)彼の淹れる船場生まれのコーヒーは、周囲から愛着をもって「船場エスプレッソ」と呼ばれる。
そんで、現在の店の説明から入って、30年前の回想に入る。という方が読者が引き込まれるような気がします。
最初が否定的な会話文、というのインパクトありますが、喫茶店の記事なのでまずはコーヒーの良い香りが漂ってくるほうが、フラフラとお客が誘い込まれてくるのでは?
確かにうまいと思います。
が。梶さんの文章入れかえの意見、一票いれます。
モリリンのキャプション長い、にも一票いれます。プラス気をひきたい気持ちは解るけど『有名漫画家』、ともったいつけず(有名漫画家の誰〜是非その目で確認してください)とか書いて欲しい。
ミーツを想定してるなら、金を払って読んで「何の焦らしやねん」と思う人も多いと思います。
それと前に話した事ですけど、ミーツはもっと若くて遊び心があるので、この文章はダンディで落ち着いた『翼の王国』とかが合ってると思う。
写真もカウンターにおっちゃんが写っててイイと思う。まぁガチ取材ではないんで許容ということで。
あと冒頭の万国博覧会があった年〜が必要あるんかな(・・?)と。
店と博覧会に何かしら関係が書かれていれば納得するけど、そのあと一切触れられてないんで、俺は博覧会はいったぃ何やったん?
って感じました☆彡
一つ一つに納得!
記事を再考するのには、ものすごくプラスになりますよね。
ハーミーの記事って、途中でつっかえるような、文章表現や、おかしなリズムがなくて、流れは心地いいですよねぇぇ。
人柄が出てる。
感想を申し上げるとなると、想定された目線で読み直してしまいますので、また、別の感じ方になるのも事実。
「船場エスプレッソ」の認知度が、周囲からというのは少々わかりづらい・・・
その度合いで、タイトルの「愛されて」の言葉が変わってくるように思います。
キャプションは、写真手前のコーヒーカップにまだコーヒーが入っていて、もう少し女の子(スカーレットでしょうか?)が正面からとらえられておれば、(これはガチ取材でないと無理ですね)
○○○○作○○○○(少女の名前or作品名)も、実際にご覧いただきたい、お店の看板。とか何とか書けば、絵に興味がある人は、誘われるでしょうか。
あとは、ハーミーが想定した読者は、イタリアエスプレッソを知っている人でしょうか?
少し知っている、知っている、知らない。
それによって、エスプレッソを表現する文章も、変わると思いますので。
看板の説明は、キャプションに写っているので、そこまでしなくてもいいかと・・・
というか、この少女の看板には、題名とかコンセプトはなかったのかなぁ?
ここで、簡単に絵の作者に触れれば、キャプションも、お店の名前もひきたつかもしれないかな??と
表現は、その人の持ち味なので、これはあくまで、私的意見ですが、
万博は、出さずに、年数をモロに出しちゃう。(笑)
ほどよい照明は削って、薄く光るカウンターの部分に色味を感じさせる一言を入れるかな。
年季の入ったは、大切に使い込んだとか、もう少しマスターの気持ちが反映できる言葉をなにか・・・
充分に間をおいても、ひとしきり話終えてなんて感じにするでしょうか。
最後に、心地よい香りに〜を、心地よい香りで〜 に一字変えてみると・・・
みなさんどうかんじますか?
次の作品、楽しみにしています。
エスプレッソとかよくわからんけど、おいしそうなコーヒーのいい匂いするんが伝わってきます。
安延さんの暖かさとかコーヒーに対する熱意みたいなものが感じられていいなぁと思いました。
にゃあたろうさん、心地良い香りに包まれるor 心地良い香りで包んでくれる のどっちかにしたらいいのではと思います。
助詞の使い方もけっこう大事ですね。